「空中ブランコ」 奥田英朗

(あらすじ)
人間不信で空中ブランコがうまく出来なくなったサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、義父のヅラを剥ぎ取る衝動に駆られる医者、一塁に送球できないプロ野球選手、小説が書けなくなった女流作家。
困り果てた末に病院を訪ねてみれば、現れたのはトンデモ精神科医・伊良部。
患者達は伊良部の無茶苦茶な行動に振り回されるのだが・・・。

「イン・サ・プール」に続く、トンデモ精神科医・伊良部の活躍するシリーズ第2弾です。
神経症がテーマのこのシリーズ、書き様によってはかなり深刻なテーマだと思うんですが、太っていて精神年齢が幼児以下の伊良部によって非常に笑える作品になっています。
患者達は伊良部に振り回され右往左往しているうちに、いつの間にか自分の神経症の原因と向き合わされ、癒されていく。

まあこう書くと名医のようですが、伊良部のキャラクターがトンデモないし、治療方法も滅茶苦茶なんで思いっきり笑える小説となっています。
シリーズ第2弾で油ものってきたのか、伊良部の暴れっぷりが楽しく、シリーズ最高傑作だと思います。

満足度 … ★★★★★

空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)

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