「完全犯罪に猫は何匹必要か?」 東川篤哉
(あらすじ)
烏賊川市で回転寿司チェーンを経営する資産家・豪徳寺豊蔵が殺された。犯行現場は自宅のビニールハウス、さらにそのビニールハウスの前には巨大な人間大の招き猫が・・・。そこでは、十年前にも迷宮入りの殺人事件が起こっていた・・・。
豊蔵に飼い猫・ミケ子の捜索を依頼されていた探偵・鵜飼杜夫と、過去の事件の捜査にも関わっていた砂川刑事がそれぞれの調査と推理で辿り着いた真相とは!?
10年の時を経て繰り返される消失と出現の謎!
烏賊川市のシリーズ第3弾のユーモアミステリー。
いわゆる『バカミス』系の話なんですが、意外ときっちりと本格ミステリーをしている作品です。1作目、2作目と比べるとちょっと落ちつてパワーダウンした感じもするが、その分文章力が上がったのか前作よりだれずに読めました。
好きな作家さんなので、もっと新作を出して欲しい。先月出た新作もレヴューをしましたが、見かけはユーモアたっぷりのドタバタ『バカミス』なのだが、細かく見るときっちり伏線を張っているし、それをきちんと拾っている。この作品でもそれはきちんとなされています。
難を言えば伏線張りすぎて解決前にトリックが分かってしまうことが多いことかなあ。
満足度 … ★★★★
完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)
烏賊川市で回転寿司チェーンを経営する資産家・豪徳寺豊蔵が殺された。犯行現場は自宅のビニールハウス、さらにそのビニールハウスの前には巨大な人間大の招き猫が・・・。そこでは、十年前にも迷宮入りの殺人事件が起こっていた・・・。
豊蔵に飼い猫・ミケ子の捜索を依頼されていた探偵・鵜飼杜夫と、過去の事件の捜査にも関わっていた砂川刑事がそれぞれの調査と推理で辿り着いた真相とは!?
10年の時を経て繰り返される消失と出現の謎!
烏賊川市のシリーズ第3弾のユーモアミステリー。
いわゆる『バカミス』系の話なんですが、意外ときっちりと本格ミステリーをしている作品です。1作目、2作目と比べるとちょっと落ちつてパワーダウンした感じもするが、その分文章力が上がったのか前作よりだれずに読めました。
好きな作家さんなので、もっと新作を出して欲しい。先月出た新作もレヴューをしましたが、見かけはユーモアたっぷりのドタバタ『バカミス』なのだが、細かく見るときっちり伏線を張っているし、それをきちんと拾っている。この作品でもそれはきちんとなされています。
難を言えば伏線張りすぎて解決前にトリックが分かってしまうことが多いことかなあ。
満足度 … ★★★★
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