「木野塚探偵事務所だ」 樋口有介

(あらすじ)
警視庁経理課を37年にわたり勤め上げ、警視総監賞を受賞したこともある定年警官・木野塚佐平は、新宿5丁目の栄光ビル4階に探偵事務所を開設した。
目指すはフィリップ・マーロウか、はたまたリュウ・アーチャーか!という意気込みもむなしく、依頼どころかグラマーな美人秘書もやってこない。
なんとか秘書だけは雇ったそんなある日、近所づき合いで業界紙だした広告が最初の依頼人を呼ぶ。しかしその事件は、なんと金魚の誘拐だった・・・。
ハードボイルドにあこがれる老人探偵と、コケティッシュな秘書・梅谷桃世が挑むユーモア・ハードボイルド連作集。


樋口先生の作品は、どうも似た雰囲気の登場人物が多くて、最近読んでいなかったのですが、「木野塚探偵事務所だ」は、他の作品より軽いユーモアタッチで描かれており、また主人公もハードボイルドに憧れながらも、基本的には真面目で小心者の老人というかなり違ったタイプになっており、作者の今までと違う一面が見られます。

しかし、内容的にはいまいち笑えません。もっと木野塚氏のダメッぷりを前面に出したりしていかないと面白くないんじゃないかなあ。
木野塚氏が探偵として、人間として成長していくのも方向性として間違っているような気がする。
なんとなく微妙に残念な作品でした。

満足度 … ★★

木野塚探偵事務所だ (創元推理文庫 M ひ 3-10)

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