「凶笑面 蓮杖那智フィールドファイルⅠ」 北森鴻

(あらすじ)
“異端の民俗学者”蓮丈那智。
彼女の研究室に一通の調査依頼が届いた。禍々しい笑いを浮かべた木造りの『面』を、村人が手に入れてからある寒村で死者が相次ぎ、社に封印されたという伝承を持つ『凶笑之面』。その由来を調査し始めた矢先、依頼主がしたいとなって発見される。果たして面の呪いなのか?(表題作)。他4編。
最新の民俗学を大胆に取り入れ、日本人の根源を容赦なく抉り出す民俗学ミステリー。


“異端の民俗学者”蓮丈那智が活躍する『蓮杖那智フィールドファイル』の第1弾です。「凶笑面」の他に、「触身仏」「写楽・考」と全部で三冊出ている著者・北森鴻先生の人気シリーズの一つです。
一度、2時間ドラマになっているので見ている方もいらっしゃるかもしれません。

全作短編で構成されていますので、短編特有の切れのよい推理が全編に渡って堪能できますが、事件やその舞台・背景に民俗学がしっかり絡んできています。そのためか、湿度が高くじっとりとした感じが作品全体に漂っており、肌が合わない人にはちょっと苦しいかな?

でも、民俗学という視点から犯人に迫っていくという設定が面白く、既存のものと一味違った作品になっています。

満足度 … ★★★★

凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉 (新潮文庫)

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